9月3日に第4回稀少疾患セミナーが開催されました。
ポスター発表では、プロジェクトの各グループから計15件の研究成果の報告が行われ、プロジェクトメンバー間で熱心な議論が行われました。
また、講演会では、様々な研究分野の一線でご活躍されている3名の講師にお越しいただき、最近の研究成果についてお話をいただきました。講演会には約50名の来場者があり、最新の研究成果に触れることで大きな刺激を受けていたようです。講演会後に開催された懇親会でも、引き続き講師と参加者の間で熱心な議論が行われました。
プログラムは下記の通りです。
「稀少疾患・難治疾患の原因究明と治療法の開発に向けた基盤研究」
第4回 稀少疾患セミナー
[開催日時] 2018年9月3日(月)
[開催場所] 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
講演会:コラーニングハウスII 4階 CII講義室
ポスター発表:サイエンスコア 2階 演習室202
プ ロ グ ラ ム
ポスター発表
10:00~11:30 各研究グループ
講演会
13:00~13:05 開会の挨拶 稲津 哲也(立命館大学薬学部)
13:10~14:10 「iPS細胞研究のこれまでとこれから」
中川 誠人 先生
(京都大学iPS細胞研究所未来生命科学開拓部門)
14:15~15:15 「より論理的な分子設計を目指したインシリコ創薬支援」
広川 貴次 先生
(産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター)
15:15~15:25 休憩
15:25~16:25 「活性化型mTORトランスジェニックマウスを用いた精神神経疾患の研究」
饗場 篤 先生
(東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター・動物資源学部門)
16:25~16:30 閉会の挨拶 早野 俊哉(立命館大学生命科学部)
17:30~ 懇親会
講演会およびポスター発表へのご参加は事前登録不要です。参加費は無料です。
お問い合わせ先:立命館大学生命科学部 早野 俊哉(thayano@sk.ritsumei.ac.jp)
私大戦略的研究基盤形成支援事業「稀少疾患・難治疾患の原因究明と治療法の開発に向けた基盤研究」HP(https://ritsumei-rarediseases.net/)
ポスター発表演題
10:00~10:45:(A1)~(A8)
10:45~11:30:(B1)~(B7)
(A1)MoesinによるNKCC2のエンドサイト―シスと電解質再吸収における役割
川口高徳、波多野亮、浅野真司
(B1)Cdkl5ノックアウトP19細胞に対する漢方薬「抑肝散」の神経分化促進作用
福井麻琴、片山将一、稲津哲也
(A2)指定難病における病因タンパク質のミスセンス変異解析 関海斗、伊藤將弘
(B2)ミオシン脱リン酸化酵素による血管透過性制御機構の解析
辻朋子,金田麻友香,高田珠里,山内祐実,石原香乃,笠木優,鈴木健二,河野貴子
(A3)Necdin遺伝子欠損マウスの摂食行動 谷浦秀夫、添田修平、田中秀和
(B3)Prader-Willi 症候群由来iPS細胞の神経幹細胞分化の欠陥
添田修平、斎藤僚、福田勝一朗、谷浦秀夫
(A4)BDNF受容体下流の情報伝達系に対するNecdinの制御
平戸祐充、宮下恵里花、盛心、正木聡、鈴木健二
(B4)筋分化におけるピルビン酸キナーゼMのスプライシングスイッチに関する研究
正木聡、末永朝美、鈴木健二
(A5)染色体15q11-13重複自閉症モデルマウスは重篤な発達異常を示す
斎藤里香、中谷仁、小山なつ、豊田太、等誠司、郷康宏、内匠透、堀家慎一、澤野俊憲、田中秀和
(B5)BAFタンパク質の変異による構造変化の解析 山口千晶、菊地武司
(A6)NGPS原因タンパク質BAFの分子動力学シミュレーション 浜野将孝、菊地武司
(B6)BAFの核および細胞質における機能
中村良典、安田花苗、山林拓、森田貴大、近松歩美、野間菜実子、早野俊哉
(A7)BAFの機能発現における二量体形成及びDNA結合能の重要性
Li Siyao、山口千晶、鎗伸弥、森田貴大、杉田昌岳、菊地武司、早野俊哉
(B7)早老症へのBAFの関与
木下侑里香、辻川翔一、近松歩美、森田貴大、早野俊哉
(A8)核内RNA顆粒であるSam68構造体とDBC1構造体の機能解明
西浦未来、早田美帆、萬年太郎、山下暁朗、廣瀬哲郎、早野俊哉
以上
第4回稀少疾患セミナー幹事 早野記